EQ(イコライザー)の基礎

eq

EQ(イコライザー)とは

EQ(イコライザー)とは、音声信号の周波数特性を変更するエフェクターで、不要な音域をカットしたり足りない音域を持ち上げたりして音質を調整することが出来ます。また同じ帯域の楽器などがぶつかり合うのを防ぐためにも使用します。コンプレッサーなどと並んでとても重要なエフェクターです。ではEQの主な種類を見ていきましょう。

  • パラメトリックEQ(パラメトリック・イコライザー)

周波数、Q(周波数帯域幅)、音量を動かして細かい調整が出来るEQ。Qを調整して狭い範囲のノイズをカットしたり、足りない部分を広範囲で持ち上げられたりと自由度が高いので、DTMやミキシングで使われることの多いEQです。

  • グラフィックEQ(グラフィック・イコライザー)

周波数帯域が固定されていて、細かく分割されているEQ。各周波数をブースト(上げる)かカット(下げる)してサウンドを調整します。クラブやライブのPAで使われることが多いEQです。

 

EQの使い方

初心者の頃は、ついつい全ての音域を持ち上げてしまいがちですが、不要な部分をカットすることがEQの基本的な使用方法です。もちろん足りない音域を持ち上げてサウンドを前に出したり、輝かせるためにも使うのですが、うるさいノイズをカットしたり、音と音がぶつかっている部分をカットして濁りを解消することが重要です。

特に、音がぶつかって濁ってしまいやすいのが低音域です。この帯域にはキックやベース、パーカッション、シンセサイザー、ピアノなど色んな楽器の低音要素が集まりますので、EQで必要ない低音をカットします。例えばピアノやパーカッションの100Hz~300Hz以下をカットして、その分ピアノの6~8KHzを持ち上げて輝きを出す。パーカッションも1.5KHz辺りをブーストして輪郭を出す。さらにキックとぶつかっているベースを削る。こういった作業をEQですることによって、濁りのないパワフルな低音とクリアな中高音を手に入れることが出来ます。

ブーストしたりカットする周波数帯域は、楽器やシンセの音色によっても変わってきますので、耳でじっくり確認しながら調整してみて下さい。スペクトラムアナライザを使って視覚的に必要、不要な音域を見極める方法も有効的です。

spectrum

スペクトラムアナライザ(Spectrum analyzer)

 

主なEQレンジ

それぞれの周波数帯域が持つ主な要素をご紹介します。EQを使うときの参考にしてみて下さい。(数字は大体の目安で、実際使っているサウンドによって変わってくるので聴きながら調整して下さい。)

50Hz
ブースト: キック、ベース、タムなどに低音の豊かさを加える。
カット:   ベースのうなりを軽減でき、ミックスの中でのベースラインの輪郭がはっきりする。

100Hz
ブースト: 各パートに強いベース音を足す。ギター、スネアに音圧を足す。ピアノ、ホーンに温かみを加える。
カット:  ギターのうなりを軽減し、透明感を出す。

200Hz
ブースト: ボーカル、ギター、スネアに音圧を足す。
カット:  ボーカルやミッドレンジの楽器同士の音のぶつかりを軽減。

400Hz
ブースト: ベースラインに透明感を与える。
カット:  キック、タムの厚みを減らして軽くする。シンバルのアンビエンスを軽減。

800Hz
ブースト: ベースに透明感と迫力を与える。
カット:  ギターのチープさを軽減。

1.5kHz
ブースト: ベースの抜けを出す。
カット:  ギターに切れを出す。

3kHz
ブースト: ベースに透明感を与え、輪郭を出す。ギター、低めのピアノにアタック感を出す。ボーカルに透明感を与える。
カット:  コーラスのブレスが聴こえるソフトな音になる。ちゃんと調整できていないボーカル、ギターを少しごまかせる。

5kHz
ブースト: ボーカルの存在感を出す。キック、タム、ピアノのアタック感を出す。ベースのピッキング感を出す。ギターを輝かせる。
カット:  ギターをソフトにする。

7kHz
ブースト: 金物系パーカッションにアタック感を足す。ボーカルを輝かせる。アコースティックベースのフィンガーサウンドを得られる。シンセ、ギター、ピアノの輪郭を出す。
カット:  ボーカルの「S音」を軽減する。

10kHz
ブースト: ボーカルを輝かせる。アコースティックギター、ピアノを少し鮮明にする。
カット:  ボーカルの「S音」を軽減する。

15kHz
ブースト: ボーカルの息づかいを感じられるようにする。シンバル、ストリングスが輝く。
カット:  ソフトシンセサイザーのデジタルっぽさを軽減する。

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です